世界的ホテルブランド「AMAN」の取り扱い開始に伴い、3月上旬、ゲスト数の少ないこの時期を利用し、万全の感染予防策を行い、『アマン東京』を視察いたしました。
『アマン東京』は、東京駅から徒歩5分、丸ノ内界隈に立ち並ぶ洗練されたビル群の一つ、大手町タワーの33~38階に位置します。
ビルの入り口手前には、華やかな下町・浅草を行き交う人力車が置かれ、入口には木作りの和椅子が配置、棚には和花が生けられ、1歩足を踏み入れただけで、都心とは別世界の「和の空間」が広がります。
エレベーターで一気に33階まで上がり扉が開くと、春の風がふわりっと吹き込んでくるような感覚を受けました。
それは、まさしく、天空に咲く “1本の桜の木” 。
背景となるガラス越しの青空が天空世界を、真ん中に飾られた存在感のある桜の生け花が1本の桜の木をイメージさせたのです。
アマン東京のロビーは、高さ約30mの吹き抜けに壮大な障子天井が四方を囲むガーデンラウンジになっており、真ん中には「石庭」と「生け花を据えた池」が配置されています。この生け花は季節ごとに変わり、この日、桃から桜に変わったところでした。新緑時にはドウダンツツジ、秋には雲竜柳やススキ、正月には黒松など、季節の移り変わりに合わせて様々な種類の生け花がロビーを彩るそうです。
アマン東京は、世界各国にあるAMANの中で初めて造られた都市型ホテルです。
ですが、ロビーに入ると、「ホテルではなく、どこかリゾートにいる」という感覚に包まれました。その理由は、視察をしている内にわかったのですが、館内にはアロマの良い香りがし、バックミュージックにスピリチュアルサウンドが流れており、それはまさしくリゾートのスパで漂う香りに、そしてリゾートのバーでよく流れている音楽に似ていたからです。
“その国・地域の自然や環境に寄り添う” というAMANのコンセプトは、ロビーの石庭や生け花にとどまらず、ロビーと「レストラン・アルヴァ」や「ザ・ラウンジ by アマン」との間に木の通路を設け、少し高い位置から庭を見渡すような “日本の縁側” を表現。また、アルヴァとザ・ラウンジの仕切りには格子状の壁を用いるなど、都心のビル群からは想像できないような、和の空間美が演出されています。
アルヴァやザ・ラウンジから臨む高層階の景色も、ひしめき合うように立つビル群ではなく、緑豊かな外苑の森が広がり、その先に新宿のビル群、そして空気の澄んだ日には富士山と連山が見えるので、都心を見下ろすというよりは、より高い目線で首都圏を見渡すという壮大な景色が広がります。こういう点でも、都会の喧騒から離れた別世界を感じさせてくれるのかもしれません。
通常であれば、アルヴァでは朝食を提供しているのですが、視察時は感染予防対策の一環として、朝食はお部屋にてご用意、また夕食も1日1組限定でChef’s Tableディナーが提供されていました。
ザ・ラウンジ by アマンでは、テーブル間隔をしっかりと保ちながらアフタヌーンティーが提供されています。アマン東京ではアフタヌーンティーに小さなお子様の年齢制限を設けていない為、バギーでお越しになる女性のお客様にも大変好評とのことです。
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天から光が降り注ぐような解放感溢れるロビーを抜け34階に上がると、優しい間接照明のスパ・レセプションがあります。ここにも枝ぶりの美しい枝垂桜が置かれており、日本の四季と和心に触れることができます。
アマン・スパは、東京にあるホテルスパの中でも最大級の2,500㎡を誇るウェルネス施設で、8つのトリートメントルーム、最新の機器を取り入れたフィットネスジム、ヨガスタジオ、日本の伝統的な温浴施設、スチームルームなどを取り揃えています。
中でも注目すべきは、都内で一番の長さを誇る30mの温水プール、宿泊者またはアマン会員のみが利用できます。
天井高くまで張り巡らされたガラス窓からは丸ノ内のビル群が見渡せ、夕暮れ時にはトワイライトに包まれながら泳ぐことができます。まさに、都会の中のオアシスです。
また、コロナ禍の今だからこそ自分の身体と向き合い見つめ直そうということで、アマン東京では、下記のようなウェルネス宿泊パッケージも行っています。都心にいながらも、都会の喧騒から離れて心と身体のメンテナンスを行う、そんな体験ができるのも、ウェルネスに力を入れているAMANならではです。
◆リトリート for リカバリー(2021年4月30日まで):
朝食とスパトリートメント120分が含まれる宿泊プラン → 詳細はこちら
◆禊(みそぎ)リトリート(2021年12月18日まで):
ヨガ、瞑想、香道、茶道、華道、鍼灸など、施術・栄養・マインドフルネストレーニング・心を静めるセッションにより、健康を見つめ直し、自分の心と身体の理解を深める3泊4日の宿泊プラン → 詳細はこちら
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アマン・スパを後にし、次に客室へ。
客室は35~38階に位置し、全84室あります。今回は一番スタンダードなカテゴリー「デラックスルーム」と、「スイート」を視察しました。
まずは「デラックスルーム」から。スタンダードルームとしては、都内最大 71㎡の広さを誇ります。洗練された和空間の広がるこの部屋でまず目に飛び込んできたのは、窓側を向いたベッドでした。窓と並行に置かれたベッドはよく目にしますが、横たわった時に真正面に景色が眺められるという配置は都心ホテルでは珍しく、目線が外の景色に向いているので、天空世界と一体化しているような解放感・爽快感を味わえます。
デラックスルームからは、レストラン・アルヴァやザ・ラウンジ by アマンからの景色同様に、外苑の森、新宿ビル群、そして富士山を眺めることができます。この素晴らしい景色があればテレビなんていらない、そんな時はテレビをキャビネットにしまうことができます。
窓際には大きなソファが置かれ東京を一望、大人3名で滞在する場合は、このソファにベッドメイキングをして使用可能です。バスルームはベッドルームの横にあり、障子を閉めれば、シンメトリーな和ルームになります。バスルーム奥に設置された浴槽は和風呂タイプで、夜景を臨みながら露天風呂気分を味わえます。
ミニバーには、コーヒーマシーンの他、美しい茶器も用意されています。壁には書道画、棚には和の植木をシンプルに配置、また日本古来の自然素材:木、石、和紙を用いることにより、部屋全体で禅の美学が表現されています。日本人である私ですら、「和」とはこんなに美しいものなのかと再発見し、新鮮な感動を覚えるお部屋でした。
次に「スイート」の視察です。広さは141㎡以上を誇り、ベッドルームとは別に、キッチン&ダイニングテーブル付きリビングルームのある2部屋構成となっています。スイートは丸ノ内の高層ビル群が眼下に広がる眺望の為、夜になるとより煌びやかでダイナミックな夜景が楽しめます。
ベッドルームのレイアウトはデラックスルームと同じですが、バスルームがより広くなり、ゆったりとした空間に和風呂が配置されています。また、リビングルームにはオーブンレンジ備え付けのキッチンスペース、ダイニングテーブル、ソファスペース、仕事用のデスクがあります。
現在、『ファミリーケーション at アマン東京・2021年4月30日まで』という、スイート1室のご予約で、同じフロアのデラックスルーム1室もご利用いただける=計2室でのご滞在が可能なお得な特別宿泊プランがあります。この機会に、2~3世帯のご家族やご友人同士での団欒のひと時を、アマン東京で過ごされてみてはいかがでしょうか。→ 詳細はこちら
アマン東京では、上記以外にも、期間限定で下記プランもご利用いただけます。
◆2021年 特別宿泊プラン(2021年6月30日まで):
ホテルクレジット(スパ、ご飲食、インルームダイニング、ミニバーにご利用可能/デラックスルームの場合、1泊1室20,000円)と、朝食、レイトチェックアウト(午後1時まで)がセットになったプラン → 詳細はこちら
◆キッズ・スプリングキャンプ(2021年3月19日~4月11日):
お子様が楽しめるクッキングクラス、ホテルのバックヤード見学、英語の先生とのレッスンやお出かけ、オリンピックメダリストによるスイミングクラスなどのキッズプログラムを実施。その間、ご両親はアマン・スパやプール、眺めの良い温浴施設などでお寛ぎの時間をお過ごしいただける2泊3日の宿泊プラン。(プログラム対象のお子様の年齢:6~15歳)→ 詳細はこちら
◆絵てがみ時間(2021年4月30日まで):
画材ラボ「PIGMENT TOKYO」の人気商品のひとつである、日本の伝統色をテーマに調色された彩墨3色と、陶器製の白い硯が収められた桐の箱をお部屋にセッティングした宿泊プラン。このような情勢で日常会えない大切な人に向けて、ゆったりとしたお部屋で絵てがみを書いてみてはいかがでしょうか。→ 詳細はこちら
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アマン東京が描く「都心のサンクチュアリ(理想郷)」を感じることができ、他のホテルでは味わえない、リゾートとしての都市型ホテルを実感することができました。
AMANをよく知る方も、まだAMANに訪れたことのない方も、是非この機会に、国内にあるAMANの世界を旅してみてはいかがでしょうか。