モルディブでの過ごし方、それは初めての人、2回以上訪れたことのある人、新婚旅行・夫婦・友人・子連れ家族・一人旅など回数や形態、また選ぶリゾートによって島の特徴・特色が異なる為、幾通りもあります。
そこで、スタッフの実体験や妄想を取り入れたダイアリー形式で、『架空の人物のある一日』をご紹介します。
モルディブ初めての方には具体的な過ごし方を空想していただき、2回目以降の方には「こんな過ごし方もできるんだぁ」という新たな発見の手助けになれば嬉しいです。
美和&俊介の夫婦旅 ・ハネムーン以来の2回目のモルディブ
【登場人物】
★夫: 海野 俊介(38歳・IT系会社員)
★妻: 海野 美和(31歳・事務会社員)
◎結婚3年目(結婚記念日:6月10日)
◎趣味:
・夫=ジョギング、大学時代にサーフィン
・妻=ヨガ、旅行(特にビーチリゾート)、インスタグラム好き
【日程】3月出発・4泊7日間
・シンガポール航空夜便利用
・ミライドゥ(水上ヴィラ)
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私の名前は、海野 美和。
夫とは5年前友人の紹介で知り合い、二人とも海好きということで意気投合、3年前の6月10日に入籍した。
新婚旅行は、私がずっと憧れていた念願のモルディブへ。その時に圧倒された海の美しさと水上ヴィラでの滞在が忘れられず、どうしてももう一度訪れたいと思い、貯金を続け、結婚3年目にして2回目のモルディブ再訪を実現することができた。
新婚旅行は、夫の仕事の関係で休みがとりやすい夏休み時期の8月に行ったが、モルディブは雨季ということもあり、4泊中2日間が曇りまたは雨という天候、できれば次は晴れる確率の高い乾季時期(=12~4月)に訪れたいと思い、念願の3月に休暇を取ることができた。雨季よりも乾季の方が宿泊代は高いけれど、それでも乾季に行ってみたいという強い気持ちから、貯金を続けてこれたのだと思う。
前置きは長くなったけれど、今回私が2回目のモルディブに選んだリゾートは『ミライドゥ』。
新婚旅行で訪れ感動した思い出の場所『ギリ・ランカンフシ』も捨てがたかったが、どうせなら別のリゾートも味わってみたいと思い、インスタグラムや旅行記を片っ端から調べて、行った人の評判がとても良く、プール付きの水上ヴィラにも一目惚れ、ハネムーナー特典と同じ内容のものが付いてくるということもあり、『ミライドゥ』に決めた。
そんな私たちの 『 2回目のモルディブ 夫婦二人旅 ・ミライドゥ 4日目 』のお話 ー。
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ピピピピッ、ピピピピッ、
朝5:30、ベッド横のサイドテーブルに置いてある携帯の目覚まし音が部屋に鳴り響いた。
起きなきゃ!
今日は、初めて朝スノ(=朝スノーケリング)に挑戦する日。
昨日の『朝日を見ながらの朝ヨガクラス』とも迷ったけれど、「ミライドゥでのハウスリーフは本当に魚が多く、早朝は特に魚の種類・数が多いので是非機会があればやってみて下さい」とブリュクシーの担当者にも言われていたので、今朝は俊介と一緒に朝スノに挑戦することに決めていた。
俊介を起こし準備、スノーケリングセットを持って扉を開けると、薄っすらとピンクに染まる朝焼けが広がっていた。
今日も天気が良さそう。滞在してから4日目になるが、曇り空だったのは2日目の午後だけで、後はずっと晴れてくれている。
静まりかえった桟橋を歩きながら、朝の空気を胸いっぱいに吸う。
はぁ~幸せ。。。モルディブでは何気ない一コマでも貴重に感じられる。
朝スノのポイントは、東側のビーチヴィラが立ち並ぶビーチから入り、スパの手前まで流し、同じ場所に戻ってくるというコース。滞在2日目に参加したハウスリーフスノーケリングツアーで、ビーチヴィラ側のハウスリーフでの魚の種類の多さにびっくりし、水上ヴィラ側ではなくビーチヴィラ側でやってみようということになった。
スパの横の小道を抜けビーチに出てみると、ちょうどビーチを掃除してくれているスタッフに出会った。
「Good Morning !」 笑顔で挨拶してくれたスタッフ。
英語を話すのは得意ではないけれど、温かい雰囲気のスタッフたちには自然と英語が出てくる。
二人そろって、「グッモーニング~!」
まだ朝日が顔を出し始めた頃だったので、海に入るとひんやりしたが、少し泳げば体が海水温に馴染んできた。
海の中は昼間よりも少し暗かったので、始めはちょっと緊張した。
泳ぎが得意の俊介が先行し、私はその後をついていく。
今回の旅行のために購入した水中カメラで、いろんな魚たちの写真を収めなきゃ。
すると、まだ浅瀬だというのに、魚の大群が現れた。
すごいっっ!スノーケルをくわえたまま思わず叫んでしまった。
早朝の海って、こんなにも透明度が高いんだ。。。
そして、、、何っっ、この魚の数! 想像を絶する海中世界。
青い群れが通り過ぎたかと思ったら、海底では黄色の群れが揺らめいていた。
早起きして、そして朝スノに挑戦して本当に良かった。
夢中で魚を眺めていると時間が経つのもあっという間、水面から顔を出すと、太陽の位置が高くなっていた。
俊介もそれを悟ったのか岸を指さしたので、引き返すことにした。
部屋に戻って時計を見ると 07:30。どうやら40分近くスノーケリングをしていたみたい。
シャワーを浴び、髪を整えて、、、今日はどのワンピースにしようかな。。。
今回のモルディブに備えて、毎年1枚ずつリゾートに合いそうなワンピースを買い貯めていた。
08:30頃、朝食を食べにOceanレストランへ。
4回目の朝食ともなると、自分のお気に入りのテーブルができ、今日も迷わず海に一番近い席を選んだ。
っと、サギを発見!
この鳥が海辺に佇んでいる姿は本当にモルディブの海とよく合って、絵葉書のようだなっといつも思う。
毎朝弾けるような笑顔を見せてくれる男性スタッフが、Good Morning! How are you today? という言葉と共に、カラフルなジュースとアラカルト料理のメニューを持って来てくれた。
何度となくインスタで目にしてきたこのジュースボトル。今日こそ注いでくれている瞬間の写真を撮るんだ。。。
カメラを構えている私を見て、人懐っこいスタッフが、これでどう?っと言わんばかりに、ゆっくり注いでくれた。
自然と出る「サンキュ~」という言葉に、温かいトーンの「You’re welcome.」
この何気ないワンシーンにも心がほっこりし、居心地の良さを感じる。
温かい飲み物とアラカルト料理を注文して、、、さぁ、今日はビュッフェで何をとろうかな。
ビュッフェもあって、アラカルト料理も選べるなんて、本当にミライドゥの朝食は素敵✨
ガラス張りになったビュッフェルームに入ると、その充実ぶりに心が躍り、自然と笑みがこぼれだす。
5種類もあるクロワッサン、、、毎朝どれを選ぶか悩むのも幸せな時間。
選んだものをお皿に綺麗に盛り付け、軽やかな足取りで席へと戻る。
目の前に広がる海と、焼き立てクロワッサンや彩り野菜の組み合わせは格別で、4日目の朝でも尚、新鮮な感動を覚えた。
この朝の雰囲気に酔いしれていると、先に注文しておいたアラカルト料理のパンケーキが運ばれてきた。
ちょっと写真を撮るから食べるの待って!っという前にすでに料理を食べ始める俊介。
仕方ない、彼のお皿は映らないように、海と料理をうまく入れて、、、うん、素敵な一枚が撮れた。
1時間近くかけて味わった朝食、日本じゃこんな時間の使い方なんて絶対しないだろう。
朝食後は、日課になった散歩タイム。
他の国のリゾートでも、朝食後に敷地内の庭や海岸沿いを散歩することはできるけど、私がここミライドゥで気に入っているのは、約15分程で島1周ができること。
モルディブを知るまで、島一周できる南の島が実在するなんて想像もしていなかった。
Oceanレストランを後にし、緑のトンネルのような小道を抜け、
レセプション前の広場に出ると、ヤシの木から素朴なブランコがぶら下がっている。
ゴージャスな装飾よりも、モルディブの自然を生かしたこのナチュラルさが、心に染みる。
初めて訪れたギリ・ランカンフシ、2回目のミライドゥ、どちらにも共通して言えることは、自然と共存できる喜びを感じさせてくれること。
モルディブで感じられる感動は、唯一無二なんだなぁ。。。と再認識した。
レセプションからビーチに出ると、ミライドゥの象徴である船の形をしたレストラン Ba’theliがある。
朝食の時に見たサギと同じコなのか、また波打ち際で戯れている。
そして、今回ミライドゥで初めて目にした海の中の黒い模様。
始めは岩か何かがあるのかな、と思っていたが、よく見るとそれは小魚の大群で、ゆっくりとその模様を変えていく。
きっとソーダブルーの透き通った海だから、小魚の群れが見えるんだろうな。
ビーチヴィラが並ぶ東側のビーチは、今日も波が穏やかで、エメラルドブルーの絨毯が広がっている。
毎朝ビーチを歩いていると、この茅葺屋根のパラソルの下、ビーチチェアに座り、ぼぉ~っと海を眺めているのもいいなぁ・・・と思うようになった。
ミライドゥのビーチプールヴィラって、どんな感じなんだろうね?
水上ヴィラ好きの私から、そんな言葉が出てくるなんて!っと自分でもびっくりする。
もしビーチプールヴィラに泊まっていたら、どんな過ごし方をしようか。。。
俊介とそんな想像話をしながら、私たちのお家である水上ヴィラへと戻っていった。
つづく。。。